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運動器体外衝撃波治療

運動器体外衝撃波治療と安全性・費用について

運動器体外衝撃波治療と安全性・費用について

運動器体外衝撃波治療の特徴

体外衝撃波治療は、運動器エコーの普及によって、従来は原因が特定できなかった痛みの源を明らかにし、治療法の進化を支える新たな選択肢として登場しました。

当院では、外来診療においてエコーを活用した正確な診断を行い、個々の患者様に対して効果の高い治療を提供することを心がけています。手術が必要なケースも多いですが、手術と保存療法の間を埋める医療がますます求められる時代となってきました。

革新的な治療法の導入

このたび導入した体外衝撃波治療は、まさに手術と保存療法の中間を埋める新しい治療法です。特にスポーツ現場や難治性の痛みに悩む患者様において、痛みを緩和しながら組織の修復を同時に促進する革新的な医療機器として注目されています。この治療法は、痛みに悩む多くの方々に新しい可能性と希望をもたらすと期待されています。

使用機器

当院では、最新型の「体外衝撃波疼痛治療装置」を導入しています(2023年4月時点)。

体外衝撃波治療とは?

体外衝撃波治療は、衝撃波を使って傷ついた組織に微細な損傷を作り出し、生体が本来持つ治癒力を引き出すことで、組織修復を促進する新しい治療法です。この方法は、整形外科領域でも新たな疼痛治療法として注目されています。また、自由神経終末を変性させることで、痛みに対して即効性のある疼痛除去効果も期待できます。

適応範囲の広さと安全性

副作用の報告はほとんどなく、老若男女を問わず、プロ・アマを問わない幅広いアスリートや難治性の痛みに苦しむ方々に適応できる治療法です。痛みに対する新たな選択肢として、患者様一人ひとりの生活の質の向上に貢献していきます。

安全性

副作用の事例はほとんど報告されていません。まれに皮下出血や発赤などの症状が出る場合もありますが、これらは一時的なものであると言われています。

体外衝撃波治療は、比較的安全な治療法として国内外で広く実施されています。

費用について

保険診療

医療機関での継続的な保存療法を6カ月以上受けても効果がみられない、難治性の足底腱膜炎のみ保険適応となります。体外衝撃波治療の負担金は治療に要した日数や回数に関わらず、初回のみ算定します。ただし、再発により3ヶ月以上あけて再び治療を再開する場合は、別途負担金が発生します。(初診料・再診料は別途かかります。)

負担割合 費用
1割負担の方 ¥5,000
3割負担の方 ¥15,000

保険外診療(自費負担)について

「難治性の足底腱膜炎」以外で治療を受ける方は、自由診療となります。

治療回数 費用
1回目 ¥11,000(税込)
2回目以降 ¥11,000(税込)

まずは当院までお問い合わせください。整形外科外来診察にて、体外衝撃波治療の適応の有無を判断した後、治療を受けていただく流れとなります。

対象疾患について

国内適応疾患<保険診療の対象になるもの>

難治性の足底腱膜炎

治療の流れ

STEP

セッティング(照射部位により体位が異なります。)

STEP

圧痛点、または超音波エコーにて照射部位を特定します。

STEP

低レベルの照射から開始し、徐々に反応を見ながら出力調整をします

STEP

目的とするショット数に達したら終了します。

治療時間

約10~15分ほどです。

一定期間をおき、複数回の治療を行うことで十分な効果が期待できます。

※インターバル期間の設定は1〜2週間を目安とします。

1週間に1回照射より開始。それを3週間続けます。(合計3回の照射を目安)

治療中は痛みの範囲で調整しながら出力を上げて行きます。

※低強度の照射で耐えられない方は、治療の中断となる場合もございますのでご了承下さい。

治療内容のポイント
  • 照射後に傷跡などは残りません。
  • 痛みに対しての麻酔は不要です。
  • 治療後は歩いて帰宅が可能です。
  • 治療後は運動可能です